7DAY

小沢仁志さんお誕生日記念として、仁志さんのご出演された作品を集中してご紹介させていただいてきました。
それも、今日で7日目となりました。

予定していたのと違う作品を紹介したりしながら続けて参りましたが、この日のこの作品は外せません。
もうおわかりでしょう。はい、今回は「太陽が弾ける日」、まいります。

この作品は何度もご紹介していますが、仁志さんの俳優生活25周年を記念して制作された映画です。
2年遅れで昨年公開され、私も何回か拝見させていただきました。
この2月と4月に、DVDもリリースされましたが、ディレクターズカット版として、
劇場では公開されなかったシーンもまじえ、前後編にわけて発表されました。

日本人男性とフィリピン人女性の間に生まれ、ジャッピーノと蔑まれながら生きた三人の兄妹の物語です。
いつか日本にと、その思いを抱きながら生きてきたトニー、マックス、レイ。
三人は血はつながらないものの、兄妹として生きてきました。

大人になりそれぞれの道を歩み始めるも、トニーの破壊的な生き方に、マックスとレイも巻き込まれていきます。
そして、運命に絡めとられた三人は、周囲の人間とともに破滅への道をいくこととなります。

この作品はアクション映画ではあると思いますが、とても切ない映画でもあります。
トニーを仁志さんが、マックスを小沢和義さんが演じています。
紅一点のレイは、大山なつさんが演じています。

とにかく、この仁志さんのトニーが切ないんです。
私には、トニーが求めていたものは、金や権力ではなく、愛だったんではないかという気がします。
それも、レイに対する異性への思いというのではなく、マックスとレイ、二人がいてこそのもの。
普遍的な家族愛、とでもいったものを求めてやまなかったんではないかと。
そんな気がしてなりませんでした。

もしかしたら、幼い頃のままの三人でいることが、トニーにとって心のよりどころだったのかもしれません。
これは、あくまでも私の感想なので、まったくの的外れかもしれません。
でも、私にはそんな気がします。

お互い、兄弟として思いあっているのに、対立するトニーとマックス。
迫力の対決であると同時に、哀しくもあります。

ところで、この作品は共演者も豪華です。アニィのためならと、皆さん集まったようです。
それぞれが個性あふれる役を演じ、色を添えています。

ガンアクションは息をのむほどカッコよく、切ない思いに、涙させられます。
長い作品ですので、週末のお時間ある時に、ゆっくりご鑑賞下さい♪
舞台挨拶などの特典映像が前半に収録されていますので、そちらもお楽しみ下さいね♪