第二ステージ

昨日は大変失礼致しました。

それでは一日あいてしまいましたが、松田優さん特集第二ステージ、いきます。
本日は「実録 九州・小倉やくざ戦争 LB熊本刑務所」を紹介いたします。

松田さんは主役の小倉久遠会田中組幹部・永田正人役です。
敵対する組に乗り込んで、撃ちまくって、殺人罪で懲役18年の刑を受けるんです。

題名のとおり、メインが刑務所のお話なので、アクションは控えめです。
でも、乗り込んでいった時のガンアクション、これがカッコいいんですよ。
両手撃ちで、芝居とはいえ、大変だと思うんです。
観ていて、さすが~!と思わずにはいられませんでした。
あれは、鍛えられた体を持つ人でなければ、難しいと思います。
だからこその迫力なんじゃないかなって、感じました。

そして、小沢和義さん演じる田中組長が殺されてしまうんですが、それを塀の中で知った時の表情は、
本当に迫力で、怖かったです。
このことで気持ちが荒れて、看守に逆らい、懲罰房らしきところに入れられてしまうんです。
そこで、組長とのことを回想するシーンがあります。

二人で町を歩いていて、カツアゲしているチンピラを諌めるんですが、その時組長は自分の財布を丸ごと与え、
今日はこれで治めろと言うんです。で、次に同じことをしてたら容赦はしない、と。
そして去っていく。松田さんはその後姿をしばし見つめているんですね。
あれは、松田さんが組長にほれたシーンなのかなぁと、ふと思いました。
男が男にほれる。そうでなかったら、あの涙はなかったんじゃないかと感じました。

しかし、こういう作品を観ると考えさせられてしまいます。
なぜ、罪を犯さなければいけなかったのか、と。
それぞれに事情があってのこと。組に入っていれば、それは当然やらなければならないことなのかもしれない。
義理人情、ヤクザのプライド、いろいろあるでしょう。
でも、そのヤクザにも、私達と同じように愛する者が、家族があり、愛されている。
それでもやらなければいけない。それは、とてもむごいことのように感じます。

私に、そんなことを考えさせてくれたこの作品。
アクションは少ないですが、男気に燃え、優しさを内に秘めた松田さんを感じていただきたい作品です。
共演は和さんの他、風間貢さん、武蔵拳さん、小西博之さん、川地民夫さん、他の方々です。
全2巻ですので、あわせて観ることをおすすめいたします♪