限りあるもの

昨日、朝起きてニュースを見て驚きました。
俳優の緒形拳さんが亡くなったというじゃありませんか。
え~!だってこの前TVに出てたよ~!?
そんなことを思いながら、しばし呆然としてしまいました。

私は緒形さんの作品は、それほど拝見したことがありません。
一番印象に残っているのは、必殺というくらいですから、いかに観てないかおわかりになるかと思います。

それでも、緒形拳さんといえばよく知ってる役者さんでした。
二枚目というよりも、無骨な男っぽいイメージがありました。
味のある役者さんだったと思います。
あまり拝見することもなかったですが、この方がいなくなってしまうというのは、本当に淋しく感じます。

それにしても、今回感じたことというのは、命というものは脆く儚いということ。
ついこの間までお元気そうにしていた方が、突然いなくなってしまう。
緒形さんは、実際には長く闘病生活を送られてきたわけですから、ご本人にしてみれば
突然ではなかったかもしれません。
でも、何も知らないものからみたら、ある日突然・・・、そう思ってしまいます。

先日、こんなお話を伺いました。
人生とは有限である。つまり、限りがあるものだということ。
頭ではわかっていたつもりでしたが、今回のことは本当に実感させられてしまいました。

もしかしたら、明日はもう会うことができないかもしれない。
そう思ったら、大事な人に話したいこと、話さなければいけないことは伝えなければいけない。
やろうと思っていることを、やらなくてはいけないんだと、そう思わずにはいられませんでした。

最期の時、ひとつでもやり残したことがなければ、幸せかもしれません。

緒形さんの最期は、カッコいい最期だったようです。
最期まで、素晴らしい役者らしく、男らしい方だったんですね。

どうか安らかに。心からご冥福をお祈りいたします。