太陽が弾ける日 公開初日④

キャスト、監督による舞台挨拶の後、マスコミ関係者による写真撮影が行われ、
いよいよ小沢仁志25周年記念映画「太陽が弾ける日」の上映です。

フィリピン人と日本人との間に生まれた子供は、ジャッピーノと呼ばれ蔑まれる存在。
そんな立場に生まれついた人間たちが織りなす、激しくも哀しい破滅へと続く道。
本当に、観ていて切ない気持ちになります。
どうして、こんな気持ちになってしまうのか・・・。
今、こうして書きながらも、場面場面を思い出し、涙ぐんでしまいます。
ふと、思いました。
ただ、演じているんじゃない。仁志さんはトニーに、和さんはマックスに、そのものになっているんじゃないか、と。もちろん、他の方々も。
トニーとして、マックスとして、レイとして、その<時>を生きている。
だからこそ、こんなにも胸にせまり、切ない気持ちにさせられる。
そして、本当に、私の知らないどこかで、こんなにも熱く激しく、ひたすら破滅へと突き進む運命に
翻弄されながら生きている人たちがいるんじゃないかと、そう思わせる。
そんな力があるんじゃないか。と、そんなふうに、感じられました。

トニーが本当に求めていたものは・・・。私なりに思うことはあります。
ですが、今はまだここへは書きません。
これからこの映画を観る方に、それぞれに感じ取っていただけたらと思います。

私がまた泣いたのは、言うまでもありません。