第五弾

この特集も残すところあと3回ですね。
ではいきます。小沢和義様特集、第五弾でございます。

本日は和さんの主演作としては最新作、「組長×射殺 首領を撃て!」を。
実は、これは最後にしようかと思ったんですが、先にご紹介させていただきます。

これも実録物なんですね。和さんは巨大組織のドンを狙撃した、唯一の男を演じています。
下っ端ではあるんですが、それぞれの思惑から、ただ独りでドンに銃口を向けることになった男。
いつも同じ言葉になってしまうんですが、やはり、せつないなぁと。

小沢仁志さん演じる会長が、相手方の組員に射殺されてしまうんです。その遺影を前にしたシーン。
男たちが涙にくれるんですよ。そして報復を誓い、遺骨を・・・。
これは実際にみんながしたのかはわかりませんが、和さんが演じた男のモデルとなった人は、
本当にやったんですよね。
凄まじいと思いました。生半な気持ちでできることじゃないですよね。
実行した男も凄いと思いますが、そうまでさせた射殺された会長というのも、凄いなぁと。

すべてを捨てて、巨象に蟻が向かうがごとく、銃を手に取った男。
そして、同じように手に銃を取るはずだったのに、それができなかった男たちがいて。
それぞれの女たちの思惑が絡み、同じ道を行くはずが、別の道を行くことになって。
結局、独り、立ち向かっていく男。和さんが演じた男はそんな男でした。

家族と過ごす和さんの姿を観ていると、どうしてこういうことを?と、考えさせられてしまいました。
もちろん、フィクションではありますが、下の者を、その家族をも思いやることができる上に立つ人間。
そんな上の者を慕い、そして家族を思う、優しさを持った人間。
だけれども、銃を手に死地に赴く。
こういう人たちと、私たち一般の人々。どこで道が変わってしまうんだろうと、そんなことを考えてしまいました。
別に美化したり、肯定するわけでもありませんが、こういう人たちにも、仲間がいて、愛する家族がいて、と、
そう思うと、何だかとてもせつない気持ちになってしまいました。

ところで、共演は仁志さんの他、本宮泰風さん、山口祥行さん、HIDEさん、加藤トモヒロさんらがいます。
会長役の仁志さん、渋くてかっこよかったです!

是非、ご覧いただきたい作品です。
日本中を震撼させた事件の犯人に、こんな葛藤が、こんな生活があったのかもと、そう思いを巡らせながら、
ご覧になってみてはいかがでしょうか。