4DAY

本日で4日目となります、小沢仁志さん特集。
今回は昨日の作品と違って、ドシリアスなこちら、「新・首領への道」です。

仁志さんは太刀川組の若頭・大島を演じています。
そしてその弟で、鶴政組の若頭補佐を虎牙光揮さんが演じています。

この仁志さん演じる大島が、本当にもう、迫力です。
すべては大島の思うようにことが運ばされている、そんな感じなんです。
周りの人間は、将棋の駒のように、大島の思うように動かされている、そんな印象を受けました。
時には組長でさえ、大島の策に、それとは気付かず乗せられて。
とにかく、すべては大島を中心に回っているんだと、そう思わされました。

自分の望む状況を作り上げるためには、冷酷なこともあえてする、そんな男。
そんな大島を、仁志さんは余裕たっぷりに演じてらっしゃるんです。
姿勢を正して座っている姿だけで、重圧感みたいなものがあります。
いかにも大物、といった感じでしょうか。

弟のいる鶴政組といざこざを起こした、新興睦会の会長を堀田眞三さんが演じてらっしゃるんですが、
囚われて、散々な目に合うんです。
その後、処置を請け負った大島が、ライターをもてあそびながら会長をじっと見ているシーンがあります。

この時のシーンでは、大島の胸中にある含みを感じてしまいました。
そして、何だかこのシーンには、うまいなぁと感嘆してしまいました。
ここでのライターの使い方が、私はとても気に入ってしまったんです。
大島が、渋いです。

大島の下には、小沢和義さん、江原シュウさんが演じる組員がいます。
和さんは、いろいろいろいろと、大島の考えていること、しようとしていることを知っていそうです。
今後も大島の手足になって、暗躍しそうな感じです。

そして、弟の組の若頭を松田優さんが演じてらっしゃるんですが・・・。
仁志さんの大島を黒とすると、松田さんは真逆の白、といった感じです。
松田さんの役は、実直・純粋・真面目、という言葉がよく似合う気がします。
そうすると仁志さんの大島は・・・。
お互いがその道をいけばいくほど、対比がはっきりしてくるんでしょうね。

弟の虎牙さんも、実の兄よりも兄貴分の松田さんの精神を受け継いでいます。
しかし、自らが望んだわけでもないのに、兄の策略により跡目争いに巻き込まれて苦悩します。
この先、一体どんな運命が、待ち受けているんでしょう。
シリーズとして、まだまだ先がありますので、今後を楽しみにしたいと思います。

とにかく、仁志さんは迫力です。悪の魅力たっぷりです。
ここまでになると、いっそ潔い気がします。
自分の道を極めている、これぞ極道、と言えるんではないでしょうか。

今月には2も出ますので、まだの方は合わせてご覧になってはいかがでしょうか♪