・・・ありがとう・・・

昨日、作家の栗本薫さんが、すい臓ガンでお亡くなりになったそうです。
まだ、56歳の若さでした。

以前にも、乳ガンを克服された方でした。
だから、どうか今回もと、そう願っておりました。

多くのファンの方が、同じ思いでいらしたことと思います。
そして、何よりご本人やご家族が、願ってやまなかったことでしょう。

でも、天にその願いは届かず、帰らぬ方となってしまいました。
ニュースを知ってから1時間近く経ちますが、まだ涙が溢れてとまりません。
自分でも、こんなにショックを受けるとは思いませんでした。

私が読書っておもしろい、そう思うきっかけを作ってくれたのは、佐々木丸美さんという作家でした。
この方も、数年前にやはり似たような年齢でお亡くなりになっています。

その後、本格的に読書をするようになったのは、ほかならぬ薫さんでした。
この方がいなかったら、趣味は読書、なんて私は言えなかったと思います。

私がはじめてこの方を知ったのは、TVのクイズ番組でした。
男性陣と女性陣に別れて対決するようになっていて、薫さんは女性陣のキャプテンでした。

その時は、別名の中島梓でのご出演でした。
頭も良く博学な方で、何でこんな問題わかるの?と思ったものでした。
その数年後に、栗本薫としての彼女を知り、その作品に魅了されました。

先週、ふと彼女のある作品が読みたくなり、寝る前に読んだんです。
今思うと、何かの前触れだったんだろうかという気さえしてしまいます。

薫さんの新しい作品が読むことができないのかと思うと、哀しいです。
新刊が出るのを、いつも楽しみにしておりました。
もう、新しい作品には出会えないんですね。

でも、私の本棚には、薫さんが生み出した伊集院大介やグインが眠っています。
本を開けば、いつでも彼らはそこにいます。
そこには、きっと薫さんも息づいているんだと思います。


・・・あぁ、でもやっぱり淋しいよ、薫さん・・・。

まだまだたくさん読みたかった・・・!


どうか、どうか安らかにお休み下さい。
苦しみのない天国で、好きなだけ小説書いて、お酒を飲んで、ピアノを弾いて下さい。

今までお疲れ様でした。多くの作品で楽しませていただき、感謝しています。
心から、お礼を申し上げます。ありがとうございました!!

ご冥福を、お祈りいたします。