ちょっと感想・・・

先日、香川照之さんが松田優作さんの最後の日を追うといった、『ラストデイ』を拝見しました。
 
ずいぶん前に録画して観れてなかったんですが、ようやく拝見できました。
 
これは、いい番組でした。
 
私は香川さんのファンだからかもしれませんが、涙があふれてきました。
 
 
松田さんと香川さんは、父親不在という同じような環境で育ったそうです。
 
そして、似たような思いを胸に抱いていたという・・・。
 
 
松田さんは、あのハリウッド映画への出演が決まったすぐ後、病気が判明。
 
映画をとるか治療をとるかと選択を迫られ映画をとったわけです。
 
そんな松田さんが、香川さんに「お前は俺になれる」と言ったと・・・。
 
それは松田さんの最後のドラマで共演した時、言われたそうです。
 
同じような環境だったからというより、抱えてるものが同じだったんではないかと、そう感じました。
 
それを感じ取った松田さんが、香川さんなら自分と同じようになれると思ったんでしょうか・・・。
 
松田さんがいない今となっては真相を確かめる術もありません。
 
 
でも、私はお二人の持つ狂気の演技に、何となく同じものを感じます。
 
私は香川さんの、その狂気に惹かれました。
 
香川さんが抱え込んだ葛藤が生み出したものなのかなと、今は思います。
 
もしかしたら、私は香川さんのその部分に知らず知らず惹きつけられたのかもしれません。
 
 
香川さんがお父様に初めて会いに行かれた時、とんでもない言葉を突きつけられたそうです。
 
それを聞いた時、私は耳を疑いました。
 
芸の道に生きる人間とはいえ、あまりに残酷ではないかと思いました。
 
思わず、その方を嫌いになりそうなくらい・・・。
 
でも、香川さんはそれすら糧にして、今輝いているのかもと思います。
 
 
再放送があれば、ぜひ観ていただきたい番組です。